双極性障害の幻視・幻聴・妄想について
双極性障害というと単に躁状態と鬱状態を繰り返すだけと思うかもしれません。
しかし、双極性障害には、幻視・幻聴・妄想などの精神病症状を伴う躁病エピソードやうつ病エピソードがある方もいると思います。
標準病名マスター作業班 病名検索ではリンク先の様にエピソードを分類しています。
僕は幻聴・妄想の症状があります
そんな僕も鬱の時も躁の時も精神病症状がありました。
僕の具体的な症状としては、頭の中で幻聴が聞こえる、その幻聴と頭の中で会話をしたり、実際に言葉に出して会話をしてしまう。
僕の躁の症状は相当激しいかったので、本当に自分が神だぐらいの妄想も持ったりしていました。
躁の時の妄想は、デパケンRや炭酸リチウムなどを飲んでいれば抑えられるので問題がなかったのですが、頭の中での幻聴には相当苦しめられました。
新しい仕事などを初めても机に座っていると頭の中で幻聴が聞こえてきて、その幻聴と言葉に出して会話をしてしまったりします。
その相手は、同じデスクに座っている人が話している様に僕の頭で聞こえてくるのですが、その幻聴と会話をしてしまいます。
躁の時の妄想
躁の時には、妄想でその場にいない人(社会的に偉い人)とも幻聴の中で会話をしていましたw。
その場にいない偉い人から社会的に認められているなどといった幻聴でした。
そんな幻聴があると、嬉しくなって妄想が広がるというような感じでした。
鬱の時の幻聴
僕は鬱の時にも幻聴が聞こえます。
大抵そのような時の幻聴は、僕にとって心地の良い幻聴ではなく職場で嫌われているとかそういった否定的な幻聴でした。
躁の時にも鬱の時にも幻聴と妄想で苦しめられました。
そんなことがあり、どこの職場へ行っても変な目で見られてしまうため、なんども転職を繰り返すという状況になってしまいました。
この幻聴には苦しめられました
双極障害になり、この頭の中で聞こえる幻聴というものが僕にとって一番厄介な症状でした。
ジプレキサ・セロクエル・リスパダール・エビリファイなどの薬をそれぞれ試したのですが、それでもこの頭の中の幻聴は消えない症状でした。
それ以外にも色々な薬を試しました。
唯一、一時的に効いたのがジプレキサだったのですが、それも偶々処方された時に状態がよかっただけなのか、すぐに効果を感じなくなってしまいました。
それどころか、病院の先生がジプレキサで症状が収まるという意識が働いてしまったのか、いくらアカシジアがひどいと言ってもジプレキサの処方量を増やされるという状態に陥ってしまいました。
結果、精神科へ通わなくなってしまい、入院に至るのですが、そこ病院でやっと僕のこの頭の中での幻聴に合う薬と出会うことができました。
実際は、入院中に幻聴はなくなったのですが、退院後また幻聴が聞こえる様になり、その後の通院で見つかりました。
僕の幻聴のなくなった処方
もしかしたら、僕の様に双極性障害で幻聴などに苦しめられている人がいるかもしれないと思い記事を書いているのですが、僕の場合、今の処方は、リスパダール(2mg/1日)とセロクエル/クエチアピン(200mg/1日)です。それにデパケンR(600mg)とベルソムラ(20mg)。
リスパダールの量を今以上に増やすとアカシジアが出て、クエチアピンの量をあまり増やし過ぎてもアカシジアが出てとかがあったり。
だけど、リスパダール(4mg/1日)にセロクエル/クエチアピン(200mg/1日)だとアカシジアは出ないけど、頭の中での幻聴が聞こえたり。
本当に微妙な量の調節で僕のこの頭の中での幻聴が消えました。
若干、職場などで緊張状態に陥るとなにか言われている様な状態がうっすらと出ることはあるのですが、これは幻聴として自分で対処できる状態にまで落ち着いています。また、そんな症状が出た時は、頓服でクエチアピン(100mg)を追加で飲むと落ち着きます。
きっと合う処方がある
僕の場合は、本当に少しの薬の調合で症状が収まったのですが、きっと同じ様な症状に苦しんでいる人はいるのだと思います。
炭酸リチウムやデパケンRを飲んでいても躁と鬱の病状が安定しないなど人により悩みはあるんだと思います。
だけど、きっとあなたに合う薬と出会えるはずです。
僕もそれまではかなりの時間がかかったのですが、きっと出会えるはずです。
それまず諦めずに、ぜひ、踏ん張りましょう!